Jackあまの(思考メモ)

株式投資の仮説Outputの場、知識蓄積としてのOutputの場、時事問題についてのOutputの場 、日常生活での気づきのOutputの場

IPO関連単語

・公募

新発株を新規投資家に買ってもらい新規資金調達を行うこと。

 

・売出

既存株主保有の株を新規投資家に買ってもらうこと。新株発行しないので新規資金調達にはならず、既存株主の利益確定に使われる。

 

・オーバーアロットメント

超過需要で公募+売出でも供給が足りない時に、主幹事が既存株主から一時的に株を借りて、投資家に転売すること。上限は「(公募株数+売出株数)x15%」

 

主幹事が市場にショートをかけて株価下落圧力をかけるので、冷やし玉とも呼ばれる。

 

・グリーンシューオプション

そもそも、オーバーアロットメント時に既存株主から株を借りて投資家に転売しているので、後日主幹事は株を買い戻して既存株主に返却しなければならない。

しかし、IPO株が急騰すると主幹事が買い戻し時に大きな損失を被ってしまうリスクがある。

そこで、主幹事は1)発行体から引受価額で株を発行してもらうか、既存株主から引受価額で買い取ることができる。(当日から30日程度が権利行使期間)

 

引受価額が950円、上場後株価1,500円だった場合、1)発行会社から950円で株を発行してもらうか、2)既存株主から950円で買い取る

 

1)のケースのように新株発行になると、発行体から主幹事への第三者割当となり、希薄化が起こる。

 

実際に実行されたかどうかはこのページで見れる

シンジケートカバー取引等完了報告書 | 日本取引所グループ

 

 

・シンジケートカバー取引

引受価額>上場後株価の場合

 

主幹事が市場から株を買い戻すので、株価上昇圧力につながる。

 

主幹事にとっては安く市場から買い戻すチャンスになり、「引受価額-上場後株価」の差額が利益になる。

 

・売出比率

「売出(株数)」÷「公募+売出(株数)」

売出比率が高いということは、既存株主の利確割合が高いということ

 

・オファリングレシオ

「公募+売出+OA(株数)」÷「総発行済株数」

一定の目安が20%程度

上場後の流動性に直接的に関係してくる指標

 

・総発行済株数

「既存+公募+売出(株数)」

 

・市場吸収額

「公募+売出+OA(株数)」x「公募株価」