Jackあまの(思考メモ)

株式投資の仮説Outputの場、知識蓄積としてのOutputの場、時事問題についてのOutputの場 、日常生活での気づきのOutputの場

【IPO銘柄】プレミアアンチエイジング株式会社

 *こちらの記事は特定の有価証券の売買の推奨を目的としたものではありません。個人の考えを整理するために備忘録としてまとめており、情報の正確性を担保するものではありません。投資判断やそれに伴う損益については完全に自己責任でお願いします。

 

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【会社概要】

・2009年創業

・従業員47名(上場直前期)

・2020年10月上場予定 

 

【事業概要】

1)DUO

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2)CANADEL

・オールインワン化粧品

・「プレミアホワイト オールインワン」、「プレミアリフト オールインワン」の2製品

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【ビジネスモデル】

 ・A)通信販売(自社ECサイト)、B)卸売販売、3)その他(Amazonやアジア圏)、の3チャネルで販売

・既存顧客からは定期購入でリカーリング収入を確保

・新規顧客獲得経路は、アフィリエイト広告、雑誌、TVCMなど各種メディアミックス。大半は成功報酬形式のため、実質的に売上高の変動費。(売上高の48%が広告費)

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コア・コンピタンス

・「バーム」という新形態をローンチ

・経営リソースの集中(製品製造、物流、決済業務は外注)

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コア・コンピタンス

・ザ クレンジングバームに続く第二の柱となる商品開発

・海外販売の拡大(主に中国を含むアジア)

 

【財務面】

・売上高前年対比240%成長

・従業員あたり売上高:2.5億円(上場直前期)

・利益率が非常に低いものの利益体質(粗利率2%、当期純利益1%)(上場直前期)

・売上拡大に比例して商品仕入れが増加して買掛金が増加しやすい性質

・運転資金確保のための短期借入金が増加しやすい性質

OEM活用により固定資産の増加額が抑制される構造f:id:jack_amano2020:20201018235716p:plain

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【資本政策】

 ・創業者96%保有

・VCなし

 

IPOオファリング】

 ・売出比率:70.2%

・オファリングレシオ:31.1%

・想定時価総額:291億(想定価格:3,350円)

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【所感】

・資本を持つ化粧品会社などもバームタイプの製品を市場投入して競争激化が見込まれる。当社にしかできない差別化要因を作り出して、既存顧客の囲い込みと新規顧客の獲得ができるか、が焦点

・売上の90%を1つのプロダクトに依存している状態。経営安定のため第2、第3の収益の柱を構築できるかが鍵

・財務基盤が脆弱である点は要考慮。自己資本比率が15.2%であり、債務超過の可能性がある点はネガティブと言わざるを得ない。積極的な成長投資も必要だが、財務健全化の見通しをいち早く付けて欲しいところ